逝ってしまわれた我がプント。
車ネタです。
電話がかかってきたときに、直感でわかった。
「止まったな」っていう。
その日は妻が車を運転していて、自分は家で仕事をしていた。最近よくエンジンが落ちてた我が家のプント(今に始まったことではないが)、妻いわくいつになく調子が悪い感じだったようで、その日もアクセルオフで回転が落ちる病が発生していたらしい。まあでもふかし気味にしてあたたまると大抵普通に走るようになってたのでまあそのうち直さないとな、という感じではあった。
でもその日は特に何の前触れもなく走行中にエンジンが落ちて、片側三車線の大きな国道だったのでかなり気をつけつつ惰性で左に寄せて、車を停めたとのこと。エンジンが落ちる瞬間に、パタパタっていう音が聞こえたらしい。まあこれはベルトだろうな、と思った。要はタイミングベルトが摩耗してちぎれて、それでエンジンが静かに落ちてしまったのだろう、という。とりあえずすぐにレッカー手配して、まあ本当は修理工場へっていうのが本筋だったんだろうけど、もともと夏頃に車を替えようと思っていたので、自宅に持ってきてもらった。
さてそれから急遽始まった車探し。こんな時、金もないくせに下手に車好きだと本当に困る。自分を呪う。車と一口に言ってもまず譲れない条件がまずトランスミッション。MTじゃなきゃダメ。そしてMTしか乗りたくない病に加えて、今回は4ドアっていう条件を課したもんだからさあ大変。というか、普通に球数が少ないのである。まあ輸入車で探していたからというか、または自分の予算内だとその条件での球数が少ないというか。国産車はもともとMT少ないので、候補から外していた。多方面で探してもどうもイマイチな車しか出てこない。そこでよく考えてみた。
輸入車を3台乗り継いでみての率直な実感として。まず部品の交換サイクルが圧倒的に短い。例えば今回のタイミングベルト(まあ自分がきちんと交換していなかったのが悪いのは悪いのだが)、メーカーの推奨交換サイクルは基本5万キロ。国産車だと通常10万キロくらいだ。本国ではそういう仕様なのでいろいろとパーツもあるだろうし交換工賃も安めなのかもしれないが、日本でやるとするといろいろとお金がかかる。なので、輸入車に乗る場合は、やはりその辺のメンテナンスが非常に重要になってくる。プラス、走りとは関係な部分でトラブルが多い。例えばパワーウィンドウ。例えばエアコン。例えば警告灯。例えばシート。いろいろとグズグズ壊れていく。なので、その辺も考慮に入れなくてはいけない。まあこれは車に対する考え方の違いから来るのだろうと思う。というか消費者側の車に求めるものに対する考え方。機械なので壊れるのは当たり前だから直して乗る、ってのと、車は10年10万キロメンテフリーで、っていうのと。なるほど、国産車は確かにその点素晴らしい。「国産車乗っちゃうともう他乗れなくなるね」と知り合いのメカニックのW氏が言っていた。でも同氏、「でも楽しさは輸入車に限る。だから輸入車に乗って、ああやっぱり無理だなでも楽しいなっていうのを経験するのも大切だ」と豪語。ごもっとも。
お金に糸目をつけないのであれば、メガーヌIIのRSあたりに乗りたい…が大変だろうな、と。もしかしてここらで国産車に切り替えどきか?いや、「また輸入車に乗りたくなるようにするために国産車に乗っておく」っていうコンセプトで行くべきか。件のW氏、その考えを述べたら「至極まっとうな意見」と賛成していた。
さて、どうしようか。いや、とにかく車見つけないとこの田舎で暮らすのもかなり大変なんだが…はあ。