しばらくエントリーを書かないうちに世間はものすごいことになっていた。
新型コロナウイルスが世の中を席巻し始めて程なくして、突如脚光をあびることになった在宅ワークスタイル。リモートワークとかテレワークとかいろいろいい方はあるけど、とにかく会社に行かずに自宅で仕事をするというワークスタイルが突如的に表舞台へ舞い降りた。新型コロナウイルスよりも何よりも、個人的にはワークスタイルの急遽在宅化ともいうべきこの状況が、上で言っている「ものすごいことになっていた」っていうことの真意なわけです。
そもそも在宅ワーク族なんて、マイノリティーなんですよ、就職組と比べれば。そんな我々の働き方が、ウイルス蔓延のせいで突然主流になりつつある。自粛要請が出され、感染の危険を犯して会社に来るのではなく、テクノロジーの力を借りて、家にいても会社にいるのと変わらない形で働くことが求められているっていう。まあ会社にもよるとは思いますけど(日本はリモートワーク普及率がとても低いそうで)、とにかく家で仕事をしてくださいと言われてやむを得ず家で仕事を始めた会社員さんが多いのだとか。
そうなってくると、15年以上家で仕事をしている僕なんかは、彼らからしたら「在宅先輩」ということらしい(本当に言われた)。そしてそんな自分たちは「にわかリモートワーカー」なのだという(本当にそう言っていた)。で、そんなにわかリモートワーカーたちから、在宅ワークスタイルについていろいろ質問が来た。
腰が痛い
出ました、腰ね。腰。痛くなりますよね。座りっぱなしだからね、基本。歩くのは御飯食べるときとかお手洗い行くときくらいで、それ以外は座りっぱなし。そりゃまあ痛くもなるでしょう。これについては、「投資しましょう」がまず最初の回答となります。少なくとも以下に投資をしましょう。
- 椅子
- 机
- キーボード
- マウス
- ディスプレイ
これらです。こたつでやってません?座椅子とかで。この季節まだ寒いし。今のちゃぶ台とか、キッチンのダイニングテーブルとかでやってるんじゃないですか?厳しいです、それ。まず、きちんと座れる椅子と適度な広さのある作業テーブル(PCとディスプレイ、資料を広げられるくらいの大きさ)を準備しないとです。要は、「作業環境を整える必要がある」ってことです。でその線で行くと、キーボードとマウスにもお金をかける必要があるということです。
- 椅子:きちんとしたオフィスチェア(自分はヴィスコンテを使っています)
- 机:十分な広さを取れるもの(2つあって、メインの作業机はGarageというところで購入した幅160センチ・奥行き90センチのテーブルに、幅120・奥行き70センチのテーブルをあわせてL字型に使用しています)
- キーボード:きちんとした打鍵感と軽さ、打鍵時に疲れないもの(個人的にはRealforce一択です)
- マウス:トラックボール派(Kensingtonのスリムブレード)
- ディスプレイ:27インチモニターをデュアルで
オフィスチェアは、お金をかけられるのであれば、本当にきちんと試座して購入したほうが良いです。そろそろ変えたいんですよね、バロンあたりに。キーボード・マウスもちゃんとしたものを揃えることをおすすめします。肩・首周りに影響します。このあたりにはがっちり投資したほうが良いです。ディスプレイも別に大きなサイズにしなければいけない必要はないけど、デュアルディスプレイだといろいろはかどります。なんか「にわかリモートワーカー」向けじゃなくて、「在宅ワーク始めて3年目くらい、いろいろ何か体が…」みたいな相談に対する回答になってしまっていますね…「にわかなんだからそんなにお金も場所もあるわけないし、どうせまた会社に戻るんだし」であれば、とにかく少しでも自分の仕事をする環境を整えて臨みましょう、ってところでしょうか。
ツールを使えって言われているんだけど
そりゃそうでしょうね。今回の新型コロナウイルスがもたらした驚きとしてもう一つ挙げられるのが、「会議システムの爆発的普及」ってやつです。猫も杓子もZoom。みんなZoom。飲み会もZoom。接待もZoom。朝の朝礼もZoom。というわけでZoomの使用者は全世界で2億にまで膨れ上がったみたいです。そのせいもあり、セキュリティ面での心配も。
会社側から指定されているのであれば、指定ツールをそのまま使えば良いと思いますが、最低限そのツールについて知らなければいけないことは調べておいたほうが良いと思われます。特にツールの指定がないものの、チームのメンバーとミーティングをしたりコミュニケーションを取ったりするのに、以下のツールが使えるかもしれません。SkypeとLINE以外で。Slackとか使っている人は除きます、得意でしょ、そういう人はすでに。
セキュリティにも気を配る必要があります。リモートで会社のシステムに入って仕事ができる人はとりあえずとして、そうでないのであれば(自分のPCを使わざるを得ないのであれば)、きちんとセキュリティ対策も必要になるだろうと。ルーターを導入する、セキュリティソフトも入れる、とか。まあ最低限ですけど。パスワード管理についても気を配らないといけないし。LastPassおすすめですけど。
太った…
在宅ワークスタイルは太るよ。本当に気をつけないと。一発で太ります。だって動かないもん。ベッドから起きて1~3秒で職場。食事も何をするにも数歩歩くのみ。太ります。なので個人的に気をつけている点として以下。
- 間食はしない
- 2時間毎にゆっくりとストレッチをする
- 食事は一日2回にするか、少量を5回とかに
- 一回の食事量を減らす
- 歩く(走る、自転車に乗るでもOK)
- 水を飲む
間食、特に菓子パンは食べない。あれは本当に太る。めっちゃカロリー高いので。ストレッチ・運動は、腰痛対策にも必要です。現代人は基本的に食べ過ぎなので、量を減らす努力を。減らしても死にません。満腹感より空腹感のほうが我慢できる気がする。
着替えると仕事モードにできる?
自分は基本着替えません。ドレスコードのあるオンラインミーティングのときのみ上半身ドレスシャツとジャケット着ますが、それ以外はパーカー。よくリモートワーク指南書みたいのに「着替えましょう、気分を仕事モードにできるからです」とか書いてありますが、僕はもう窮屈なのが大嫌いなので、起きたままの格好で仕事してます。そのほうがリラックスして仕事できるので良い。ジャージ、パーカーばんざい。冬場は着る毛布ばんざい。まあ着るものなんて何だって良いんですよ。自分が好きなもので。
メール返信の時間は決めておいたほうが良い?
これも指南書的なものとかブログとかによく書かれているんだけど、人・職種でそれぞれだと思うんですよね…で、個人的には「その時の集中度による」です。返信の速さって結構相手の信頼に直結するところがあるので、それを考えて自然に返信している気がする。要は、「今すぐに返信が必要なのかそうでないのか」をその場で判断するというか。もちろん、広告メールとかそういうもののメール通知は切ってしまっているので、通知=仕事関連、という状態ではある。あえてメールの時間を決めるというより、流れの中で片付けちゃっているってところか…
ここまで書いてきて感じてるけど、あまり参考にならないと思います…まあでもとにかく何が言いたいのかって言うと、自分がやりやすい方法でやればいいってことです…あ、これでもだめか。
にわかリモートワーカーの知人たちからの「まったく参考にならなかったけど、とにかく在宅サークスタイルってのはそれなりに自分のスタイルを追求できる人向けなのがわかった」という新たな知見でこのエントリを閉じたいと思います。
1 thought on “在宅ワークにまつわるエトセトラ”