最近気になる邦楽アーティスト

久方ぶりにこれで。

まずは「吉澤嘉代子」。細い声なのにハリがあって、まっすぐ届く。ただ「個性的な」とかそういう言葉では言い表せない、強さがあるなと思って自分のアンテナに引っかかった。

吉澤嘉代子-残ってる

マカロニえんぴつも最近実に気になるバンドです。この曲、スタンド・バイ・ミーのようなコード進行で入っていき、アップテンポに乗り代わり、そのまま突き抜けていく。がむしゃらだけど繊細極まりないボーカルを、タイトなベースが支え、リリカルなキーボードが支え、そして幅広い音楽性を垣間見せるギターが支える。とてつもないバンドだと感じている。PVもあるんだけど、四人が一発録りで演ったこっちのが好き。そしてフライングVも好き。

マカロニえんぴつ-hope

羊文学。淡々と進む曲調が素晴らしく響く。この人数で聴かせる音じゃないよな、と。淡々としていて、どことなくとらえどころがないのに、一本の芯が通っている。それがリズムセクションに反映されているのか、とてもタイトにかっちりして、そして淡々と続く。ドラムの座る位置が高い。どうでもいいけど。

羊文学-ロマンス
羊文学-Step

ちょっと古いかもしれないけど、再発見ということで、鬼束ちひろ。この曲、8分を感じながら流れていくんだけど、歌詞とメロディ、その世界観がここまで一致しているのが本当に素晴らしく響く。結局そこまで響くのは、彼女の声だからか。内省的な曲が多い鬼束ちひろだけど、これは少し違う気がする。

鬼束ちひろ-Sign

川谷絵音の音楽性がこれでもかとリフレクトされていると思う、この曲(というかプロジェクトというか)。ここでボーカルに抜擢されている「にしな」は、前からちょっと注目してたんだけど、川谷絵音にプロデュースされるとこう変化を遂げるのか…やはりプロデューサーってすごい。U2にとってのスティーブリリホワイト、Chicagoにとってのデビッド・フォスターしかり。「にしな」の少しハスキーがかった声は、ソロで歌っているときもすごく映えるんだけど、やはりプロデューサーに料理されるとその良さを十二分に引き出されるのだなと感じた。

美的計画-KISSのたびギュッとグッと

「にしな」のソロ曲も置いとく。今まで聞いたことのあまりない声質。芯の強さを感じる。

にしな-カード

ココロオークション。とてもとても清涼感あふれるポップなバンド。音使いも透明感があって、世界観もどことなく懐かしい。たとえば自分が高校生くらいの頃にこのバンドに出会っていたら、これをずっと聞いていたんだろうと思う。スマホを持っているかわからないけど、多分これを聞きながら自転車に乗っていたのだろうな、と。そういう感じのバンド。緻密な音作りと演奏技術、そして強調しすぎないボーカル。バランスが良い。ワーク・ライフ・バランスを重視する令和のバンドとして推したい。PVに「フレッシュで切ない恋!」みたいな物が多く、いささか四十路になると眩しいのだが、でもそれも懐かしさを刺激する。特に「蝉しぐれ」>「夏の幻」>「雨音」>「線香花火」は、一連のストーリーになっていて、とても懐かしい。もちろんこんな経験したことないですが、自分は。

ココロオークション-星座線
ココロオークション-蝉時雨
ココロオークション-夏の幻
ココロオークション-雨音
ココロオークション-線香花火

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