放置しすぎたと言っていたらもう年末だった。

放置しすぎたなどと言いつつ、結局またブログをほったらかしてしまっているのである。ほったらかしていたら、世間は生成AIの波に飲み込まれていた。ChatGPT, Bard, Claude…など、ガンガン生成AIサービスが誕生してきている。自分も生成AIブームに飲み込まれている。気がついたら普通にChatGPTの課金ユーザーとなってしまっている。

「そして、日々の生活においても、AIは欠かせない存在になっていた。朝起きて、最初に行うことはChatGPTに日程の調整を任せること。仕事中も、何か質問があればすぐにAIに頼り、迅速な回答を得ている。ブログの執筆にもAIを使い始めている。キーボードを叩く代わりに、話したい内容を話し、AIがそれを文章に変換してくれる。こんな便利なツールがあるとは、昔は想像もしていなかった。また、AIの進化は止まらない。毎日のように新しい機能が追加され、使い勝手が良くなっていく。AIと人間のコミュニケーションもより自然に、そしてスムーズになっている。自分もAIの進化に合わせて、学び続けなければと感じている。このままだと、AIに置いていかれてしまうかもしれない。だからこそ、今はこの波に乗って、新しいことにチャレンジしていきたいと思っている。」

…なんてことは全く思っていないのである。上の段落のカギカッコ内は、「前文をベースに続きを書いて」というプロンプトにより、ChatGPTが好き勝手出力してきたものだ。文章の自然さとしてはまあ読める。まあ読めるんだけど、どうでも良いことをひたすら言い続けている。内容は空っぽである。

とまあそんなわけで、気がつけばもう世間は生成AIにまみれていて、生成AI万能説がそこかしこと出回っているのだった。そして、人類が生成AIにまみれてしまった2023年がもう終わろうとしているんだけれど、今年を振り返ってみれば、やっぱり生成AIに始まり生成AIに終わる一年のような気がしている。こんなこともできる、あんなこともできる、テキストも画像も動画ももう生成AIでOKだよ、すごいよねえ、すごいよね?っていう言説ないしはエントリやポストで、SNS、テックブログやメディア、マーケティング界隈は大いに賑わいまくっていたこの一年。だけど、なんかもうちょっと疲れた…っていう雰囲気がそこはかとなく漂っているように思えなくもない。いやむしろ、もうすでに人類は生成AIに飽きつつあるのではないかとさえ思っている。というのも、生成AIがどんどん台頭してくるにつれ、人類は毎日のようにAIがどれほどすごいのかを見せつけられているわけなんだけど、そのレベルの度合いが毎回スターウォーズとかロード・オブ・ザ・リングとか、まあ映画で言えば大作中の大作が毎日のようにリリースされている、みたいな状況になっていた。そりゃ毎回スターウォーズ的なものを見させられればさすがに飽きてくる。すごいのはわかるし確かにすごいんだけど、もう「すごい」ことに慣らされちゃって、とりあえず他の面白いことないかな…みたいな雰囲気に、人類はなっているんじゃなかろうか。

まあでもこの状況って、こういうAI関連の技術がもうだいぶ生活に浸透し始めているんだろうなと思っているのも確かで。というのも、YahooやGoogleといった検索サービスが世の中に出始めてから、それが実際に普及して「続きはWebで!」なんていうのが当たり前になるまでのプロセスの、AIバージョンがまさに今、展開されているんだろうな、っていう。現に生成AIの台頭により、情報検索+調べ物そして実際の必要な文章構築までといった一連のプロセスに変化が生じてきている。たとえば、これまで、情報を検索する時に必要となる検索キーワードは、自分で思いつく必要があった。最近では、まずChatGPTやClaudeと対話してから検索キーワードを決める、という流れが自分の中で一般化している。一番良く使うのが、アイデア・別案出し。「~について、***や***などのキーワードを用いて、別案を10個お願い」とか頼むと、でろでろでろっと出してくる。これ見よがしに。しかもあんま使えない事が多く、まあちょっと視点が増えれば御の字的な雰囲気ではあるけど。この辺りは自分のプロンプトの質が低いんだろうとも思うが。

まあそういうわけで2023年の大晦日がふけていっているわけで、なんだかんだでとにかく今年は、生成AIどうのこうのしか残っていないわけです。これが将来どうなるかはよくわからない。よくわからないけど、仕事がなくなるとかそういう方向には行かないのではないかなとおぼろげに考えている。ただ一方で、世の中に送り出されるテキストや書籍でさえも、「どうせ生成AIが書いたんでしょ?」みたいなものがはびこる世の中も見えてきそうで、それはちょっと憂鬱なのである。あと、これみよがしにあり得ない情報出してきたりもするいわゆるハルシネーションを考えると、すごいすごいばっかり言ってもいられない。そのあたりはRAG技術だとかクレンジング済みのデータを学習させて自分だけのGPTを構築するなんていうコンセプトのものが出てきて、これからどんどん個人向けにも入り込んでくるんだろうなとも思うが、人類は果たしてこのAIというものとどう付き合っていくんだろう。そのあたりはまた書く。書くとか言ってほったらかしにしてしまいがちだけど、2024年はブログを書くことにもう少し気を配りたいと思っております。

おやすみ。

Hatena Bookmark - 放置しすぎたと言っていたらもう年末だった。
Pocket
LINEで送る

Leave a Comment

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.